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プロジェクトの現場から

中刷り「プロジェクトの現場から」_convert_20130614015634


●スモーキーマウンテン
スモーキーマウンテン事業担当 クリスター・ジョン・ララ(ジェリック)



スモーキーマウンテンのクリスマス 
私たちは素敵なクリスマスを過ごせるの?


■フィリピン人にとってのクリスマス
 クリスマスはキリスト教徒の多いフィリピンの文化の中で、特に子どもや若者にとっては大切なイベントで、皆クリスマスを祝うために全力を注ぎます。
9~10月から町はクリスマスムードに染まり、「もうすぐクリスマスだね!」という言葉が交わされ、町中の人々がクリスマスを心待ちにします。
クリスマスにはプレゼントを用意し、チキンを使った料理や、フィリピン人にとってのごちそうであるスパゲティを食べます。


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ショッピングモールの入口に飾られたツリー

■スラムにもクリスマスはくる?
 スモーキーマウンテンのような都市スラムでは、皆がするように高いプレゼントを買うことはできませんが、それでもクリスマスはやってきます。
彼らはパグパグ(残飯)やパンシット(フィリピンの焼きそば)、米といった普段食べているような物を準備し、その日を生き延びられた事に感謝します。
しかし子どもをもつ親はクリスマスが近づいた時期でも、生きるためにはゴミ拾いの仕事を休むことはありません。

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9月のスモーキーマウンテン火災で焼けたエリア

■火災の被災者たちは??
 去年の9月におこったスモーキーマウンテンの火災の犠牲者にクリスマスの準備をする余裕はあるでしょうか?スモーキーマウンテンの350の家が燃えて2カ月経ちます。
火災犠牲者の一人のメロディ・ベルナスによると犠牲者の約98%はコミュニティに帰って来ていて、12月の寒さをやりすごすため、自分の家を建て直しています。
ゴミ拾いによって稼いだお金は食料や住居の再建ですべて使い切ってしまうので、楽しげなクリスマスは期待できません。
彼女はクリスマスプレゼントとしてスパゲッティと新しい服が欲しいという5人の子どもの望みすら叶えられず、親として罪悪感がいっぱいだと泣いて話しました。
彼らは良心を持つ人々から寄付された古着で、なんとか日々を過ごすことはできますが、新しい服を買う余裕はないのです。

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再建途中の家ですごす住民達

■家族と一緒にすごせる喜び
 それでも彼女は、火災の中誰もけがをせず家族が一緒にクリスマスをすごせることに心から感謝していました。
このスモーキーマウンテンでのクリスマスは、「高いプレゼントを通してではなく、家族と一緒にいられる喜びがあればクリスマスを十分祝うことができる」と私たち皆に教えてくれているのではないでしょうか?
質素な家でも家があって、家族と1日3食、食事を取れる事だけで、十分感謝すべきことなのです。

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フィリピンと日本で貧困問題に取り組む、国際協力NGOです。

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